こちらではインプラント治療の痛みや腫れについて解説いたします。
痛くない訳はありません(当然いくらかは痛みます)
インプラント手術をやり始めた16年前はあまりインプラント治療を行う先生は少なかったように思います。
美容外科なども敬遠されていた時代でした、手術では、よく麻酔科の医師に来てもらい、全身麻酔をかけてもらったうえで行っていました。
患者さんのほうも、インプラント治療をやった人がほとんど周りにおらず、今の時代より不安心理が強かったように思います。
現在では、ほとんど局部麻酔でインプラント手術を行いますが、「痛みも腫れも思ったほどではない」といわれる方が大半で、痛み止めなども飲まなかったといわれる方も大勢おられます。
手術中も、居眠りしておられる患者さんも多く、あえて全身麻酔をかける必要もないのかなと思うことも多く見受けられます。
術前クリーニングと除菌水
インプラント手術は、無菌的なものを体内に埋め込む行為です。当然細菌感染が問題になりますが、お口の中は細菌だらけです。
無菌の手術室でインプラント手術を行っても、お口のクリーニングが行き届いていない状況で手術はあり得ないでしょう。
除菌水を使用したクリーニングと手術中にも除菌水を使用するようになり、生理食塩水だけの頃より、術後の腫れがずいぶん減っているように思います。
痛み腫れも同じ人でも場所によって違います
骨は硬い骨を削るのと柔らかい骨を削るのでは、痛みにも大きく差が出ます。
なるべく硬い骨でも、痛みが少なくなるように配慮を行い手術を進めますが、
術後に少し痛かったとか、他の場所のインプラント手術と比べると痛かったといわれる場合はほとんど、非常に硬い骨の場合が多いです。
しかし、歯の痛みには、歯髄炎、根尖病巣、歯周病などの急性症状による痛みがあげられますが、これらの痛みと比べるとはるかに痛みは少ないです。
歯を失う場合には、これらの痛みを経験している場合が多く、インプラント治療の場合には、骨に穴をあけボルトを埋め込むとすると、以前経験をした痛みから想像すると耐え難い痛みを連想してしまうものです。
そのため、インプラント手術が思ったほど痛くない、腫れない、辛くないいう患者さんの発言につながるのだろうと思っております。
インプラント手術は歯茎を切開し骨に人工的に穴をあけるため、痛みは経験したことのないレベルの痛みを連想しがちですが、虫歯や根管治療や歯周病などで膿んだ時の痛みと比べるとはるかに、痛みや腫れが穏やかなことが多いのです。インプラント手術は炎症が起きていない場所を触っていくために、炎症があって急性症状を起こす現象とは意味合いが違っているためです。
歯科麻酔医による静脈内鎮静法(セデーション)は、インプラント手術には、非常に有効です。インプラント手術のような、非日常的な恐怖を連想する行為を、寝ぼけている間に、インプラント手術が完了出来る訳ですから。
デメリットとしては、インプラント手術医の他に、歯科麻酔医が必要なことによる費用の増大があげられます。
丸の内デンタルオフィスでも薬剤費・麻酔科医の費用などで10万円ほどの手術費用がアップしてしまいます。
インプラント手術時間の他に静脈内鎮静法麻酔をかける時間と麻酔科医からの問診・注意事項の説明などの時間と回復までの時間と回復後の注意事項説明などインプラント手術時間にプラスして、術前に30分・術後に1時間ほど時間と付き添う人が必要になることでしょうか。
もう一つは、術中寝ぼけた状態となってしまうため、舌根が沈下してしまうなかで、インプラント治療を行うことになりますが、インプラント治療では、骨に穴をあける際、ドリルに注水を行うため、のどの方に水が溜まりやすい状況となりますが、しっかり吸引を行わないと、気管に入りやすくなってしまうことや、インプラント手術での細かな器具やパーツが落下した場合にも、危険は増します。
開口器を使用しないと、お口をあけ続けることは困難で、狭い口に開口器が入り、若干視野が狭くなることもデメリットといえるでしょう。
しかし、インプラント手術は恐怖を伴う手術であることは変わりないので、これらのデメリットを上回るメリットがそこにあるのは事実です。
東京でインプラント治療や当院についてわからない点やご相談などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
このようなご質問、ご相談でも結構です。国際・日本口腔インプラント学会所属の院長が質問の返答をさせていただきます。お問合せをお待ちしております。
月曜日~金曜日
(土・日・祝は休診)
10:00~13:00
14:00~19:00
※完全予約制です