こちらではかみ合わせと歯並びとインプラント治療ついて紹介いたします。
咬み合わせとインプラント治療
インプラント治療は、歯の無いところに行う治療ですが、歯を失ったり、歯間に隙間ができたりすると、その後ろの歯は簡単に動いてしまうものです。
歯の矯正治療では、横向きに500gほどの力で歯を移動させることができますが、咬合力としての力は1センチあたり、30kgとか40kgでも平気で、歯ぎしりの場合は200kg以上の力がかかる場合もあるのです。
ひとつ歯が無くなるだけで歯並びには影響がでてしまうものなので、歯並びを良好な状態を保つことは、ある意味非常に難しい要素でもあります。
歯の位置のずれは、抜歯以外にも、歯周病により歯が動揺して動いてしまっても起こり、前歯のずれや出っ歯になってしまうことがあります。
虫歯により、歯の治療を行っても、被せ物や詰め物の高さが低いと、やはりずれが生じます。
高さが高い場合は、気になって仕方ないので、調整することで、その時点では合っていますが、金属やジルコニアは、歯より硬く、レジンやハイブリッドは歯より柔らかいので、長期に渡り、全く問題のない被せ物や詰め物は存在しません。
この話は、健全な歯の状態の方を前提に話してきましたが、インプラント治療を行った後も、この問題がつきまとうのです。
それは、インプラントが骨とくっついてしまうことでインプラントは動かなくなりますが、自分の歯は生理的動揺もあり、動いてしまうのです。インプラントの隣の歯が動いてしまうとどうなるのでしょうか?
当然隙間が出来てきて、モノが詰まりやすくなってしまいます。
慢性的にモノが詰まると、歯肉炎を起こすようになり、ずっとそのままにしておくと、骨にダメージが加わり、インプラントを駄目にしてしまうことがあるのです。
せっかく痛い思いをして、高いお金を支払って入れたインプラントが駄目になる?なんて考えたくないでしょう。
私たち術者側も考えたくないことですが、これを防ぐためには、やはり、全く問題がなくても、定期的なメンテナンスが必要といえるでしょう。
それは、全く虫歯や歯周病がない人でも、何十年も毎日歯を使用すると、歯は年間数ミクロンは、削れてしまうので、全く何十年もそのままということはあり得ないからなのです。
老化現象といえば老化現象なのでしょうが、歯は非常によくできた硬組織ですが、車のタイヤと同じで、歯は消耗していくものなのです。人間の身体自体も200年300年と生きるようにはできておらず、最大生きれて、120年といったところでしょうか。
それでも、元気な時は、バリバリ美味しいものを食べたいという欲求は、大切な要素であり、良質な食事を続けられることが、クオリティの高い生活といえるのではないでしょうか?
咬み合せという、簡単そうで複雑に動く顎という組織の修理工として、歯科医師は、毎日歯と向き合って過ごしております。
カウンセリング
メール、お電話の後、クリニックにて1時間ほど時間をとり、私インプラント治療認定医がお話させていただきます。お口の状況や、貴方の希望、期間や費用、インプラント治療へのご理解を深めていただくための時間とお考えください。1時間では当然不安が解消されないことも多くありますので、後日また1時間ほどお時間をとらせていただきます。
インプラント治療術前検査
お口のお写真、レントゲン、CT、歯肉や骨の状態のチェック、抜歯の必要性、インプラントの本数、インプラントの種類や大きさ、タバコや糖尿病など治癒に関する要素のチェック、血圧や酸素飽和濃度、麻酔専門医の必要性の有無などを検査していきます。
インプラント治療術前診断
STEP2での検査をふまえてインプラント治療が可能かどうか、予後に不安な残るのか、インプラント手術の難易度や期間などの診断を行います。
インプラント手術の同意確認
インプラント治療は、安易な治療ではありません。インプラント治療への十分な理解が必要となります。十分な理解の上、貴方と私達と同意していただく必要があります。
インプラント手術術前治療
インプラント治療では、「ハイ、今度手術しましょうね」ということはほとんどありません。インプラントは歯周病にはかかってしまいますし、お口の状態が悪いままの場合には、無菌的なインプラントフィクスチャ—が感染しやすい状況に陥ってしまいます。また、抜歯が終わっていない場合には、抜歯が必要となりますし、抜歯する歯の状態が悪い場合には、抜歯窩がふさがるまでの月日が非常にかかる場合もありますし、前歯など骨が薄い部分がある方の場合には、早期のインプラント手術や人工骨移植が必要なこともあり、必要な術前の治療を済ませます。
インプラント手術方針決定
インプラント手術の前準備治療が終わると、ようやくインプラント手術時の正確な内容選定がおこなえます。歯科麻酔の効いている時間は麻酔をかけた後、ほぼ2時間ですので、その時間内にインプラント手術は終わらせなくてはなりません。緻密な治療シュミレーションをおこなうことが、インプラント手術の成否を決めることとなります。
インプラント治療当日
十分な睡眠をとってきていただくことは、インプラント手術において、重要な要素です。睡眠不足や極度の疲労の状態では、粘膜の傷の治りも悪くなります。インプラント手術では通常の局部麻酔より多量の麻酔をかけるので、気分も悪くなりやすく、極度の緊張も強いられるので、患者さんの方での体調のコントロールが重要な要素となり得るのです。
インプラント手術は、術前クリーニング、消毒、麻酔、手術、術後のレントゲンや安静、術後のお話などを含めて3時間ほどで終わることが一般的ですが、それ以上になることもしばしばです。
インプラント治療術後の消毒・抜糸
インプラント手術は骨や粘膜に穴をあける行為を伴います。安易に考えるべきではなく、通院で可能ではありますが、精神的にも、肉体的にも大変身体に負担のかかるものだとお考えください。翌日の安静や消毒などを行い、身体の治癒する力により傷口がふさがるのを待ちます。インプラント手術後1週間ほどで傷口は50%ほどはつながってきて、(このあたりで抜糸)2週間ほどでかなりつながります。ただ、不潔であったり、免疫力が低い場合や、タバコや糖尿などの影響は非常に受けるので、そのような方は1か月やそれ以上かかってしまうことが多くみられます。
インプラント治療治癒待ち
インプラント手術後の粘膜は2週間ほどで治りますが、骨は数か月かかります。インプラントフィクスチャ—が初期固定と呼ばれる最初の時点でしっかり、骨にねじ込まれている場合には、早期に上部構造の仮の歯が付けられます。急ぐ場合は即時であったり、前歯などでは粘膜の治る2週間後くらいに着けることもありますが、時間にゆとりがある場合には、なるべく1か月~3か月の治癒期間を置きます。上顎の骨の柔らかい場合や、人工骨を使用する場合には、4~6ヵ月ほど待つこともしばしばです。
インプラント上部構造作成
さあ、うれしい上部構造の歯の部分をつくる作業ですが、インプラント手術という恐怖と痛い思いをしたご褒美をもらえる時が来ました。この工程では、痛みを伴う要素は少なく、2回法などで粘膜を貫通させる操作が残っている場合などでは、粘膜表面にかかる痛みのある治療はありますが、型を採ったり、形や色合わせなどは通常の歯の治療と大差なく、アバットメントやパーツによる操作のため治療精度がやや高いということはありますが、患者さんからすると大差はないでしょう。
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