歯を失うと、インプラントや歯の移植を考えない場合、ブリッジか入れ歯か何も入れないでそのままにするという選択をするしかない訳ですが、今回は、入れ歯についてお話しましょう。
入れ歯は、健康保険でも作ることができるので、費用も安価に済みますが、入れ歯のプロに作らせると高額な入れ歯というものも存在します。はたしていくらくらいするのかというと、以前聞いた話では、入れ歯専門の補綴科の大学教授を退官した先生が開業して義歯を作る場合、総入れ歯で上下でそれぞれ350万円程かかるとの話を聞きました。インプラント治療では、1本40万円程で、上下でそれぞれ400万円ほどあれば、片顎6本埋入で12本ブリッジを上下につくることが可能かと思われますが、最高の入れ歯は、インプラント治療費と同等顎と考えてよいかもしれません。インプラント治療の場合は、インプラントパーツの高額な費用と、ブリッジの高額な技工料が発生するため、原価でいうと、インプラント治療のほうが、相当コストはかかってしまいます。
義歯の場合は、痛い思いをする手術はありませんが、インプラント治療は手術であるため、苦痛を伴います。人工骨を入れないと出来ないことも多く、治療後のメンテナンスケアも大変です。その分しっかり咬めますし、咬んでも痛くもありません。入れ歯の場合は、粘膜の上に難いプラスチックをのせてあるところで咬むため、粘膜の内面で歯槽骨が尖っていたりした場合は、いくら粘膜面を調整しても、尖っている部分があるために痛さの解消は困難です。
見た目はというと、総入れ歯の方が、インプラントブリッジより綺麗です。びっくりされるかもしれませんが、総入れ歯では、形のいい人工歯を制限が少ない状態で並べていくことと、歯肉部分が付けられることから、歯が長すぎるとか、歯ぐきの退縮(歯槽骨の吸収による)の影響を審美的には受けることが少ないのです。自由設計が可能となることで、歯並びは、パーフェクトとなりますが、総入れ歯を入れている方は、作り物みたいと、パーフェクトな歯並びを嫌う傾向が強くみられます。誰しも、作り物が入っていると思われたくはないのです。
若々しくみえることと、作り物のような若さは違うのです。自然にみえつつ、少し若めの自分の歯のようになることは、○なのです。若い人は、矯正などを行い、自分の歯がパーフェクトになると大喜びですが、年齢によって、求めるパーフェクトには違いがあると言えます。
義歯によるつくられた歯並びのパーフェクトは心理の上では、パーフェクトになり得ないといえます。
人の歯槽骨は、歯を失うと吸収して痩せていってしまうため、インプラントを入れることによって、骨の吸収を抑制し、失った歯の部分の骨を使って咬む力を維持することで、他の歯にかかる力がかかりすぎないようにすることで、他の歯の寿命を延ばすことができるとも考えられます。インプラントは骨に力がかかるため、脳への血流量も増すと言われており、痴呆になりにくくなる可能性?もあると考えられています。
歯を失ってしまった後では、このような選択肢をしっかり検討しつつ、ベストと思われる方向に進むしかなく、本来は、歯を失わないように、予防のために、皆さんにもしっかり半年に1回くらい歯科にかかるよう習慣つけられるといいかと思います。そうでないと、先日の放送のためしてガッテンのように、大人の虫歯により、気が付かないうちに虫歯や歯周病となり、歯を失ってしまうことになりかねません。そうすると、選択肢は狭められ、入れ歯やインプラント治療などを検討しなくてはいけなくなってしまいますよ。
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