こちらではインプラント治療の価格差について紹介いたします。
歯科医師は日本に10万人といわれ、インプラント治療を行う歯科医師は1万人と言われるようになりました。
当然順位をだそうと思えば出るのでしょうがが、インプラント治療は2つと同じ治療はなく、飲食や技術者のようなコンテストのようなものはありません。
しかし、現実には、レベルというものは発生してくる訳なので、それぞれの先生が、私を含めて、このブログをインプラント治療に関心を持っておられる方に選ばれるよう努力をし、アピールを行い、満足のいくインプラント治療を享受してもらおうと考えているのです。
そこで、考えていただきたいのが、インプラント治療において、日本でトップレベルの技術を持っている医師とインプラント治療の経験の浅い医師とでは料金は同じでしょうか?
インプラント治療は、自由診療なので、治療費の設定は自由ですが、何事も、相場というものが発生するので、まるきり自由ということはないでしょう。
日本での健康保険では、大学教授も歯科医師成り立て先生が診ても同じ治療なら料金は同じという考え方をしますが、どこの世界でも、一流の技術にはそれなりの価値が伴います。
インプラント治療の最高峰の大学教授が行う手術が、業界最安値ということはないでしょう。
インプラントのパーツには、値段に当然差がありますが、最低限のインプラント治療という概念で構成していくのか、ベストを尽くすのに幾らかかるのか?という考え方では根本的に違っています。
日本では、デフレが進み、ユニクロや100円ショップのような中国でコストダウンをはかり大量生産しているものと、良質なインプラント歯科医療とを同じにして考えることはできません。
中国や東南アジアの工場で働く人の人件費は1か月2~10万円程度と日本国内の人件費とは比べものになりません。日本国内で全てが完結する医療業界では、デフレ価格は不可能なのです。
削るとすれば、インプラント治療にまつわる工程を端折っていくしかなく、どんどんリスクは高まることになってしまいます。
良質な医療は流れ作業では行えず、大量生産が困難なのです。飛行機でいうビジネスクラスのサービスをエコノミークラスではできませんし、高級ホテルにビジネスホテルの料金では泊まれません。タクシーに乗るのに、バス料金では乗れません。格安航空会社は、日本では苦戦し、赤字経営が続出しているようですが、格安航空を維持するには、搭乗率を通常の航空会社より高く維持する必要があり、飛行機の場合は座っている人を増やすだけですが、インプラント手術では、マンツーマンなので、そう簡単にはいかないのです。
どちらかといえば、日常のものは、上記の格安大量生産で済ませ、身体のことで取り返しがつかない医療に関しては浮いたお金をつぎ込み先にするべきものであるといえるのではないでしょうか?
私は、九州の長崎の出身ですが、東京と九州の福岡や長崎とででは、物価がかなり違います。
当然家賃が全く違います。インプラントの購入費用は大差ないかもしれませんが、スタッフの人件費なども大幅に違うため、インプラントの治療費が、福岡や長崎などより安くできることはありません。
しかし、価格破壊は、都市部から起こってくるものです。
東京駅の八重洲では、格安航空会社のような、格安インプラントセンターが、新たな市場を切り開くべく、低価格に挑戦しているようですが、これも、格安航空会社と同じで、低価格にするために、効率を極限まで切り詰め、患者さんを健康保険の治療レベルまで増やして、多くの患者さんを手術することで、ビジネスモデルを確立しようという動きの表れではないでしょうか?
すばらしいと思う反面、ビジネスクラスやファーストクラスを望む患者さんもおられるはずなので、丸の内デンタルオフィスでは、満足度の高いインプラント治療の提供を適切な料金で行えることを目指していきます。
安いインプラントは、当然、インプラント治療にかかる手間を簡略化されているのですが、通常はインプラントフィクスチャーは2つのパーツに分かれているのに対し、1パーツでアバットメントが一体化されているようです。
インプラントフィクスチャーの表面は、特別悪いものではなく、HAコーティングと呼ばれるものをコーティングされていて、通常の高級なインプラントメーカーのものより、骨とのくっ付きは、どちらかといえば、早く、柔らかい骨や、インプラント埋入時に隙間があるような場合は、HAのほうが有利な場合すらあるので、安い=×という訳ではないと考えています。
デメリットは、治療が終わった後の歯周病菌への感染にはやや弱いため、しっかりとしたケアがHAには必要となります。これは、高級なインプラントでも、HA仕様では同じです。
その他には、感染には弱いため、やや深めに埋入が必要となることと、ワンピースなため、上部のアバットメントの軸方向が変えられないことや高さが決まっているので、埋入時に反対側の咬み合せの歯にぶつかる場合や、咬み合せの高さが不足する場合など手術直後のインプラントと骨がくっつくまでの間にモノがぶつかりやすくコントロールがしにくいことでしょうか?
その他の格安インプラントフィクスチャー(本体)もあるでしょうが、絶対悪いとは思っていません。
しかし、自分の身体に埋め込むものが、格安だって思う心理では、粗雑に扱いやすく、車や洋服のように、簡単に取り替えられるものでもないので、やはり、丸の内デンタルオフィスでは、安価追求型よりは、ベストを尽くすインプラント治療医院でありたいと感じています。
1人で出来るインプラント治療やインプラント手術数にはおのずと限界があります。大型インプラントセンターでは、施設の充実があげられると思いますし、経験数もインターネットをみると数万件・年間数千人とか月数百人とかいう数字が目をひき、恐ろしい数の人が集中しているんだなと感じます。
しかし、現実には、インプラント手術を執刀するのは、1人ですし、その後のインプラント上部構造製作も1人。技工士も1人。メンテナンスを行う歯科衛生士も1人と結果的に貴方に関わる人は限定されてしまいます。
大型インプラントセンターでは、実際医院に伺い、初めて誰が担当するのかわかることになると思います。ベテラン歯科医師の当たればラッキーですが、経験の浅い歯科医師にあたるとドキドキすることになってしまいます。
立派なホームページも大勢いると作れますが、実際につくる人は、業者で、インプラント治療を担う人が作る訳ではありません。
私どものような、インプラント医院は、インプラント治療は、私が全て行うため、治療の全責任は、私にでてきますが、大型インプラントセンターでは、雇われて勤務しているだけなので、責任の所在は、クリニックと自分で半々くらいと考えがちになります。
当然勤務ですから、独立開業していく先生も多く、腕に自信があると、より独立志向が強くなるものです。
大型と小型では、一長一短あるかと思いますので、ご自分に合っていると感じられる歯科医院選びをされるとよいかと思います。
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