(ASTRA TECH IMPLANT SYSTEM)
アストラテックインプラントシステムは、数年前まで、正直あまり好きではありませんでした。
それは、当時インプラントフィクスチャーの長さが、9ミリからしかなく8ミリしか入らないケースも多かったことや(今は6ミリからある)、マイクロスレッド(ねじ山)が小さいため、4.0Sのような円柱形の場合、骨に埋入される時の初期固定に不安を感じてしまうデザインであったこと。
4.5がアストラの基本デザインとなると思いますが、外開きデザインの4.5というサイズは日本人の顎には太すぎて、埋入できる症例が限られてしまっていたこと。上顎のソケットリフトやサイナースリフトを行う症例の場合は、4.0なんかだと上顎洞に落ちてしまいそうなイメージを連想してしまっていたことなどがあり、メインのインプラントシステムを選ぶ場合、オールラウンドに使用するインプラントとしては選び切れなかったというところでしょうか。
アンプルも遅れていて、インプラントフィクスチャーを直接専用ピンセットではさみ埋入ジグにセットした後埋入しなければならず、あれ?という感じでした。
レンチもトルクを測ることができず勘でアバットメントをねじ込むという具合でした。
今考えると遅れていたのでしょう。後から開発されたレンチは、後発な分よく出来ています。
最近のアストラは、表面性状がオッセオスピードとなり、オッセオインテグレーションまでの期間が短縮され、早期に仮歯を入れやすくなったことや、アンプルも他社と同レベルの操作性となり、単独使用可能な長さが6ミリからのインプラントフィクスチャーの開発により、避けていた要素がずいぶん減りました。
TXというタイプなどは、他社を追い越した発想により先進性のあるインプラントシステムに変貌しているように思います。
マイクロスレッドは、インプラント周囲骨の吸収が少ないデザインとされ、マイクロスレッドの無いインプラントフィクスチャーより骨吸収の心配が少ないのは大きな利点といえるでしょう。
ただ、実際には、骨吸収して、マイクロスレッドが骨外に出てしまった場合は、凹凸があるので、スレッドの無いタイプより、歯周病の影響を受けやすくなるのではないかと想像してしまいます。全く、マイクロスレッドが骨外に出ていない場合は、かなり安定した骨を維持しやすいでしょう。
表面性状のオッセオスピードも粗すぎることもなく、インプラント歯周病に関しても安心しやすい方に入ります。
このような要素を考えると、アストラのインプラントシステムの進化の方向性が適切だと感じられ好みになってきたように思います。
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