インプラント治療には欠かせなくなった人工骨。
よく使用される人工骨には、どのようなものがあるのでしょうか?
当然一番いいのは、自分の骨である自家骨ですが、どこからか採取する必要があり、現実的には人工骨の使用が多くなってしまいます。
海外では、他人の骨や牛の骨なども販売されていますが、日本で使用される人工骨は、β三リン酸カルシウム(β‐TCP)純度98%以上のものか、ハイドロキシアパタイト系(HA)の2種類が主に使われています。
商品名でいうと
1. アパセラム
2. ネオボーン
3. カルシタイト
4. セラソルブ
5. オスフェリオン
6. バイオペックス
7. スーパーポア
などがありますが、自分の骨に置き換わりやすいという利点から、どちらかというとHAよりはβ-三リン酸カルシウムが現在の主流となっています。
人工骨は、砂のような製品ですが、粒子の細かいもの(0.15mm~0.5mm)から粒子の粗いもの(1.0mm~3.0mm)とかなり粒子の大きさには違いがあります。
私は、多くの量が入りやすい粒子の細かいものを主に愛用していますが、粘膜の縫合がしっかりできないと、漏れやすい欠点があります。
価格も様々で、このみもある人工骨ですが、4. のセラソルブと5. のオスフェリオンの使用がおおいです。
人工骨を入れる場合とは、上顎洞にサイナースリフト・ソケットリフトの際に使用することが一番多いのですが、この場合には、粘膜の減張切開くらいで対応可能ですが、顎堤が細かったり、抜歯窩があったりする場所に、人工骨を入れる場合には、粘膜が不足してしまうことも多くみられます。
その場合には、コラーゲンの膜(人工真皮)テルダーミスなどを使用し、不足している部分を補い外部からカバーすることが可能です。
また、インプラントフィクスチャーの骨と接合する表面はほとんどがチタンでできていますが、このチタンにハイドロキシアパタイト(HA)をコーティングしたものがあります。
チタンは、骨を誘導しないため、骨とインプラントの間に隙間があると困るのですが、ハイドロキシアパタイト(HA)コーティングしたものの場合、人工骨を表面に塗りつけたようなものなので、多少の隙間や、骨の柔らかいD3~D4の上顎のインプラントの埋入に向いています。問題は、感染に弱いという欠点があるため、インプラント埋入はやや深めにしないといけないという注意点があります。
東京でインプラント治療や当院についてわからない点やご相談などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
このようなご質問、ご相談でも結構です。国際・日本口腔インプラント学会所属の院長が質問の返答をさせていただきます。お問合せをお待ちしております。
月曜日~金曜日
(土・日・祝は休診)
10:00~13:00
14:00~19:00
※完全予約制です