シンガポールは、永住権のあるシンガポーリアンと居住している外国人に分けられます。シンガポーリアンは、成人すると兵役の義務が2年間あり、日本の自衛隊とは少し違います。韓国でも兵役が同じようにあるので、日本より大変です。シンガポールの不動産価格も大幅上昇しているようですが、シンガポーリアンは、公団のような制度があり、100平米位が3000万円ほどで購入できるそうです。購入できると言っても、99年の借地権となるようで永久ではないそうです。まだ、建国50年とのことなので、若い国で先のことはわからないといった感じではないでしょうか?
シンガポール大学の歯学部は4年制で、1学年40人が基本となるそうですが、東京23区と同じ面積に、人口550万人と東京という都市と変わらない水準のように感じます。そう考えると、歯医者は少なくて競争なさそうだなと。外国人については日本人の場合は、15件の日本人が開業しているそうで、3万人いる日本人に対して開業件数は15件までと決められているようで、空がでなければ許可されないそうです。歯科医師は守られている感がありますね。現地のシンガポーリアンを対象とした歯科医師を守るため、日本人は日本人しか診れないという制度となっているようです。
楽な点もあります。日本の歯科医師免許は、一度取ると更新なしで永久使用が可能ですが、シンガポールでは、2年おきの更新に講習が76時間必要とのことで、歯科医療の知識を最新のものにしておく義務を課せられています。日本では、サボってしまうと知識が最新にはならないので、意識しておく必要があるでしょう。そうしないと、長い目でみると、シンガポールの歯科医師と比べ、世界基準の歯科医療を提供できなくなる恐れが出てきてしまいます。
医療観光先進国であるシンガポールのように日本がなれるのかと考えると、けっこう難しそうです。問題はまず英語です。日本語で組み上げられたシステムは、日本独自となってしまい、諸外国との比較があまりなされないまま、現在に至ってしまっています。日本でも、外国人は外国人歯科医師が診るようになってしまうのかもしれませんね。
シンガポーリアンの歯科治療費は安価に抑えられており、外国人は、不動産も治療費も高額になる傾向があるようです。シンガポールの健康保険の医療費は積立のようなルールになっているそうで、自分の積み立てた中から歯科治療費も支払えるように最近なったそうです。
日本のように自分が払った健康保険のお金も自分だけが使う訳ではないとのルールの差は大きいかもしれません。自分の分だと思って払う場合は、積み立てているだけと感じられる訳ですから。
シンガポールの歯科大は4年制ということもあって、インプラントに関しては学ばないそうです。卒業後に学ぶというのは、私自身も6年大学に行っても、学ばなかったなあと思うと同じでしょうかね。
歯科衛生士という職種もずっとなかったせいもあって、歯科医師がクリーニングやメンテナンスまで行わないといけなかったということで、チームで役割分担になれていないとお話していました。
しかし、インプラント治療のスキルに関しては、日本とは同等という感触で、英語が堪能なため、外国の有名な歯科医師とも普通にやり取りできていると感じるシーンが多々あり、日本人が外国の文献や講師の先生との間の壁の高さの違いを感じさせられました。
世界の歯科医師と対等の関係でないと、世界基準の歯科医療の提供はできない訳で、これからも、英語のスキルを上げる必要性を痛感いたしました。
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