仮歯とは、まさしく仮の歯のことですが、どうして仮の歯を入れる必要があるのでしょうか?
歯は簡単に動いてしまうことがあるため、その動きを最小限にとどめることが一つの目的となります。前歯では、歯が無い状態は有り得ないため、即座に仮歯を用意する必要があります。
とりあえず、ない状態はなくすという意味では、大切な要素です。
とりあえずという意味合いでの仮歯ということの他に、インプラントの仮歯では、しばらく歯が無かったところに歯が入る訳ですから、リハビリの意味合いが出てきます。インプラントが機能することで、歯槽骨に刺激が加わるので骨の部分の違和感をみる必要があります。反対に対合歯では今までぶつからず、しばらく機能していなかった訳ですから、歯を支える歯根膜への刺激の再開が発生します。リハビリはそんなに時間が必要な訳ではありませんが、まず柔らかい仮歯である程度の機能回復は必要です。
審美性を追求する場合は、最終補綴のセラミックの形状や色合いを正確に再現したプロビジョナルを製作します。最後に入れるセラミックの歯のイメージを歯科医師側・歯科技工士側・患者さん側の認識を揃え、治療のゴールを設定することが出来ます。それにより、満足するという一定ラインの合格ラインが発生するのです。
目的に合わせて、仮歯にかける時間や精度もまちまちです。潔癖な治療を目的に仮歯を入れる場合には、相当時間を必要としますし、即座に入れないといけない場合の仮歯の場合は、短時間で仕上げられた仮歯が必要です。
自分の歯のコピーをとって仮歯をつくる場合もあれば、歯科技工士がつくる場合もあれば、適当にレジンを盛ったり、練ったりして歯の形を即席でつくる場合もあります。
入れた後の適合精度も当然目的によって違いがありますが、研磨の工程がしっかり確保できる場合は、舌触りの良いものが作れますし、即席の場合には、とりあえずとなります。
被せ物の仮歯の場合には、マージンと呼ばれる被せ物と歯根との継ぎ目ピッタリに仕上げることが、歯肉に炎症を引き起こしにくくなるため、精度が重要となります。
その他、仮歯は仮の接着剤を使用するため、仮の接着剤がピッタリではみ出ていない状態が理想となります。歯と歯の間の部分も、最終補綴ではしっかり合わせることが可能ですが、短時間で仕上げる仮歯の場合には、精度の甘さがでることはやや仕方ないことと考えていただく必要があります。
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